学校生活
 
          
 今回とりあげる内容は、重度心身障がいの子どもが1スイッチおもちゃ遊びやVOCA(携帯用会話補助装置)を活用するとき知っておいてほしい援助技術のお話しです。
 これまで身体障がいの子どもがスイッチを使って活動やコミュニケーションをする場合、さまざまなスイッチの工夫やその固定方法については語られてきました。
しかし、取り組みを続ける中で「スイッチをいろいろ試すだけでは子どもがスイッチング(実際にスイッチを能動的に押す)を学ぶことに結びついていないケースがある」と感じるようになりました。
 それは、スイッチングの練習をどうすすめるかという事でした。実践の中からできたやり方ですが、支援技術の基礎となりますので紹介したいと思います。
 これより以下は「重度重複障害の人の関係づくりを支援する」という内容で書いた文章からの抜粋です。

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◆能動的発信の基礎・mm式11のステップ◆
 1スイッチで遊ぶおもちゃやVOCA(携帯用会話補助装置)などのエイド機器を活用することにより、障害の重いこどもが自分主体の遊びや活動ができるようになる。しかし実際の場面では、子どもの能動的発信が引き出せないまま、なんとなく遊んだ感じになって終わってしまっているのが現状ではないだろうか。
 多くの援助者はその子にあったスイッチやおもちゃが見つからないために能動的発信が難しく、子どもは自分でスイッチを押せないのだと考えているようだ。
 確かにスイッチの選択やどんなおもちゃや遊び/活動をするかという事は、とても重要である。けれども、実際に必要な援助技術はそれだけでは足りない。
 これまでエイドを活用して能動的な発信を経験していない子どもには、まずそのやり方を学ぶ指導が必要なのだ。そこで、私がおこなっている方法を「11のステップ」で紹介してみたいと思う。
 「11のステップ」では具体的な回数や時間を記しているが、これは普段の私の実践感覚に基づいたものである。試してみる時にはだいだいの目安にしてほしい。実際に私も子どもに応じて長くしたり回数を増やしたり、順番を変更したり、必要に応じてはぶくこともしている。



 
能動的発信の援助方法(スイッチングの関わり方ポイント)
活動(遊び/刺激)
       ↓
 惴せる』『ちょっとやって見せる』

◆興味がありそう→ 続けてへ
 *ほとんど興味がなさそう/拒否 ▶内容を変えて,悗發匹

説明をする(このスイッチを押すとどんな事がおきるのか)

じせたり、説明をしている時に反応してうごく体の部位をみておく
       ↓
 最初は反応して動いていた部分をスイッチングの場所に選ぶ


★見ることが難しい場合は触らせる、聞かせるなどして工夫する
 
◇◇
イ垢海憩阿せば押せるくらいのところに、援助者が手で持って固定する
       ↓
 10秒ほど待って押せない場合は、こちらから押し込む
 (「いち、にー、さん!」「それ!」など声かけしながらするとgood!)

Δ修里泙沺覆海舛蕕ら押しあてている場合も同じ)
 *3〜5秒間 動かして離す×2回
 *もう少し長く5秒〜8秒くらい 動かして離す×2回
(スイッチは「ここにあるよ」と軽くポンポンと(子どもの)スイッチング部位をスイッチで触って伝える)

Ьし体の部位が動いたらスイッチONになるようにギリギリにセッティングする

─屬海海法淵好ぅ奪舛)あるから自分で(◯◯くんが)動かしてみて」と声かけしながら、本人がスイッチを押すのを待つ
(その時、他の身体部位(頭や足など)の方がよく動いていたらそちらにスイッチ位置を変えてみてもよい)


※Α銑┐里箸

★スイッチを押すために少しでも動かそうとしているかどうかを観察する

★刺激対象の方ばかりをジーッと見ている場合はへ
(状況を理解して発信できるようになるまで時間がかかる場合があるから)
 
◇◇
自分で押せたら10秒くらいでこちらからスイッチを離す/ 刺激を止める ×4〜5回
         ↓
  何回も(自分で)スイッチングのチャンスを作る

だんだんスイッチ位置を離してみる(1僉腺貝僉

スイッチングが安定してきたら援助者が手に持つのではなくアームなどでスイッチを固定する


※スイッチングが安定したら、いつでも自分が好きなタイミングで発信して押せるように、スイッチを誰かが持つのは止めて、できるだけ固定した方がよい
 
 ☆☆援助のポイント☆☆
★きれいに押す事、スイッチの固定に最初から固執しない。
★手で押す事にとらわれない。まずは本人が押しやすい身体部位をつかうことが大切です。
★能動的に発信して活動をたのしめる事が最優先。援助者がこの遊び(課題)をやりとげることに一生懸命になりすぎないように。
★活動以外の他者からの声かけなどでモチベーションをあげることは注意して避ける。
 
VOCA(携帯用会話補助装置)の活用についての第二弾です。
現場の方々とお話しする中でよく質問される内容の1つが
「どういうVOCAがあって、どれがどういう子に適しているのかを知りたい」というものです。
生徒達が活用できていないのは、適切なVOCAが見つかっていないからだとおっしゃいます。確かに重い障がいの子にいきなり多機能で複雑な操作性のものを導入するのは、どうかと思います。しかし、このようなとんでもなく誤った選択をしている人を、正直、私はこれまで見かけたことがありません。
 最近の各機種はおおよその機能は似ていて、少しずつ機能が違っています。生徒の能力や操作性が向上していく(VOCAを使って能動的に発信できるようになる)と、それまでとは違う機能のものを選ぶ必要性が出てくるかもしれません。
こころ工房では最初の段階では、まずは1メッセージのものからスタートしていきます。


他には、(身体障がいのため)自分でスイッチを押しにくいから使えないんですという見解もあります。スイッチングの方法ばかりをあれこれ考えていらっしゃるケース。普段、会話の内容をある程度、理解できている段階の生徒なら、スイッチングさえらくに出来るようになれば、すぐ活用できると考えるのは当然と言えばそうかもしれません。

しかし上記どちらの場合も、そうであり、しかしそうとも言えないと考えます。

重い身体障がいをもつ生徒の場合、スイッチを自分の身体機能を使って押すことを学ぶための指導が必要です。ステップをいくつか作ってサポートしています。

 また障がいが重くてもそうでなかっても、本人が代替機器を使う利便性を感じなければ活用は難しいのです。どんなに環境を整えて、操作技術を学習させても車椅子のテーブルの上に置いてあるだけというケースをたくさん見てきました。(そういうケースは、おおむね周りに促されてようやくボタンを押すか、結局は介助者か家族がかわりに伝える(会話する)という状態に落ち着いてしまいます。)


つまり、上記のようなケースに足りないことは、実際の活用を(心の実感をもって)体験的に学ばせる指導方法だと私は思います。そしてそれは、動作的側面と心理的側面の両方を兼ね合いながら指導する必要があります。
2つの側面は密接に影響しあっているからです。

この指導はとても難しいのですが、コミュニケーション援助を目的にVOCAを導入するのなら避けては通れないのです。
例えば、心理的側面についての内容の一部を例にあげてみます。

*スイッチが押せれば◎ではありません。どんなふうに心が動いて発信したのか。発信した後、本人がどう反応したか。また、外界からの刺激に反応しての発信なのか、内的な動機づけからの能動的な発信なのかなど、そこで交わされたコミュニケーションの質を重要視します。


*アクティビティ(活動)を体験すれば◎ではありません。その活動を体験する中での変化(「喜んでいた」だけで終わりません)を捉えます。本人が戸惑ったこと、特に意識していた人物や物や行動、自己発信(自分の身体機能を使った発信)の内容や回数の増減、拒否の内容など、推測の範囲ですがそのときどのような心の経験をしたのかを捉え整理し、仮説をたて、方向性を考えます。経験の質を大切にする指導です。


これらは、コミュニケーションの質を重要視しています。そのため、臨床実習などを通じて学ばなければ難しい内容だと思います。
では、指導が出来ないかというとそうではありません。明日から出来ることを紹介します。
それはとても大切なことなのですが、案外、気づかずにみんなやってしまっていることの1つです。
『コミュニケーションチャンスの固定化』です。










 
本読み場面を活かす
 本の読み聞かせが好きな生徒にVOCAを活用する場面を設定しているケースは多いかと思います。
 いくつかのメッセージを登録できるタイプのものに、物語のストーリーを登録します。生徒はページをめくるようにスイッチを押して本を楽しむことができます。
他には「次を読んで」という要求のメッセージを登録して、発信したら教師が応じるという方法もあります。
1つの学期、いや一年間、これをやり続けているというケースもめずらしくないと思います。

 内容自体は生徒も参加しやすくて良いと思います。問題なのは、進展がないことなのです。教育現場では繰り返し経験することで本人の理解が深まるという考え方がありますが、コミュニケーション指導ではステップアップとステップダウンの指導が必要とされます。それだけをそのまま繰り返すのはおすすめできません。

 ステップアップでは、経験の幅を広げたり深めたりすることを設定します。
 例えば、その日に読む本を1〜3選択から選ぶ(「それにします」と登録して本人が決める)。図書室でVOCAを使って自分で借りてきてからいつもの活動に入る。いつも個別でやっているのなら、友達など集団の中でみんなと一緒に楽しむ。本の内容から関連したことを1スイッチおもちゃなどで体験する(例えば3匹の子豚ならドライヤーなどの強い風を受けてみる)。


 そして逆にステップダウンは、活動が楽しめてない時に本人が分かりやすく、興味が持てるように工夫します。
 例えば、本の内容に関係した歌や手遊びを先にやってから始める。その際に歌を登録したり「”ひげじいさん”をお願いします」などの要求メッセージを入れて、本人が意欲的に参加しやすいようにします。
 
 また本の内容を見直すのも良いかもしれません。親しい人の写真で自作の絵本や電子ブックを作ると興味を持ちやすい生徒もいます。



 
朝の会のうた
 朝の会の歌を吹き込んでそれをみんなに聞かせる係をやっているというお子さんがいました。
スイッチを押すと歌が流れるということを体験的に学び、本人もすごく喜んで聞いています。「もう一度きかせて」とこちらがリクエストすると、カチッとVOCAのボタンを押してその歌を聞かせてくれるんです。
いい感じでVOCAに親しんでいる、そう思われますか?
それとも・・・

しかし、ここからが大変だったのです。本人にとってはこれ(VOCA)は、朝の会の歌のもので、それ以外のものではないと固定化されていたのです。別の歌を吹き込んでも1回は聞くけどその後はボタンに手を伸ばそうとはしませんでした。いろいろなメッセージも試してみましたが、同じでした。本人はこれ(VOCA)を使うときは朝の会の歌!と決めているようでした。

では、どうすれば良かったのでしょう。1つの使い方を本人が好きになると、指導者はどうしてもその使い方をついつい続けてしまいます。ここが導入時の大切なポイントなのです。うまくいった時をきっかけに、少し別の使い方を取り入れてみるチャンスなのです。しかし、なんでもとにかくやってみるのは、逆効果ですので気をつけてください。

コミュニケーションのメッセージとして要求のメッセージがよいと思います。例えば「コチョコチョして」「★★の音楽が聴きたい」など。

また電動おもちゃなどを接続できるVOCAでしたら音声を入れて一緒に楽しむこともよくやります。例えば動きのある人形のおもちゃでしたら「よいしょ、よいしょ」とか「がんばるわぁ〜!」などの音声。

では、朝の会の歌はもう止めるのかというとそうではありません。それも続けます。継続しながら別の活動も用意して経験の幅を広げるということが大切です。
 
一日中、ずっと同じメッセージ
 朝、登校して吹き込まれた1つのメッセージが、帰り際も変わっていないなんてことありませんか?
大好きな先生を呼ぶ「先生、来てください」という1メッセージで、発信の回数はたくさんあるから(=コミュニケーションチャンスは多いから)良いなんてことになっていませんか。このように1つの場面をしっかり定着させてから、次のメッセージを練習させようと考える教師は多いかもしれません。

 しかし、それは前↑のエピソードと同じ固定化につながる可能性があります。そして、まず育まなくてはいけないのは能動的発信をするモチベーションと多くの場面で自分が外界に対して影響力があると実感する経験なのです。

あまりたくさんすると混乱してしまうのでは?と危惧する方もいらしゃるでしょう。とにかく手当り次第にやると確かにそうなりかねません。

そこで、基本のポイントを押さえて場面を増やします。生徒が混乱しないような(わかりやすい)場面とメッセージを用意すること。

興味関心を持てる場面、内容を選ぶこと。

教師が言わせたいメッセージではなく、本人が伝えたいと思われる内容を登録すること。

このメッセージを生徒が発信すると、どんな事が起こるのか、どういう意味があるのかを説明すること。

そしてあまり増やしすぎて混乱しているようなら、場面とメッセージの内容が適さなかったのか、または数が多すぎるのか、あるいは本人への説明が不十分なのか等を振り返り検討して改善すること。
 
食べることがすきな生徒には・・・
導入時期は特に本人が興味関心をもてる場面を選んで活用した方が良いです。
食べることが好きな生徒には、「いただきます」「ごちそうさまでした」の挨拶のほかにも場面を設定してみましょう。
例えば、「おかわりください」、全介助の食事なら「つぎお願いします」「もう一口ほしいです」など次のきっかけを本人にVOCAで言ってもらうのも良いと思います。そんなことやってたら介助の時間がかかるという方は、デザートだけというように工夫すればどうでしょうか。


他には、隣で食べてるクラスメイトに「◯◯くん、今日のおかずはどう?好き?」って投げかけるメッセージもいいかもしれません。
人は他者と関係を作っていく時に「共有できる話題」というのが必要になります。人と共感したり相手はどうなんだろうとやりとりする経験が大事なのです。

 障がいのある生徒は他者と共有できる話題はありますが、多くの場合、他者からの受信がほとんどです。自分からコミュニケーションを投げかけ、話題を共有し、やりとりのキャッチボールを行う経験はほとんどできていません。一見、ただの雑談なのですが、こういう自然な場面だからこそできることがあります。

生徒たちがいかに能動的に発信できる機会を効果的に設定できるかがポイントです。
学校は日常生活場面でもあります。きれいな、正しい使い方、評価だけにとらわれないように援助していきましょう。
 
新学年スタートは、生徒のコミュニケーション目標や指導内容を考える時期ですね。
VOCA(携帯用会話補助装置)を導入してみようという生徒さんもおられるでしょう。
そこで、何回かにわけてVOCAの活用についてふれていきたいと思います。
1回目は音声を登録するタイプのもので、登録の際に気をつけたい事について。
 
いくつかのメッセージを選ぶ場合
1つのボタンにメッセージを登録するタイプといくつかのボタンキーに登録するものがあります。
複数のボタンキーに登録するタイプは、どんなメッセージがそこに登録されているのかを分かりやすくするために、オーバーレイと呼ばれるシートをつくります。
オーバーレイは文字、イラスト、シンボル、写真など様々な様式で書き込みます。
 
メッセージの配置も検討してください
メッセージを見つけやすい(目に飛び込みやすい)ようにどのメッセージをどの位置にするのか考えましょう。またメッセージのカテゴリー別で背景の色を変える人もいます。
 
VOCAは本人の声のかわりだと思ってメッセージを登録しましょう。
この生徒だったらどんなふうにお喋りするかな?を想像してメッセージを吹き込みましょう。
低学年の児童、高学年の児童、10代の学生では声の雰囲気が全く違うはずです。言い回しも変わるでしょう。
女生徒の声を男性教師が登録する場合は、そのままの調子ではなく、できるだけ声色を変えてください。

また本人の声を追求しすぎる支援は慎重に。周囲にわかりにくい発語や講音障害のある生徒に自分の声を登録しているケースがあります。その登録したメッセージが他の人が聞いて通じるのであれば、良いと思います。しかし、その再生されたメッセージが何を伝えているのかが伝わらないのであれば、会話補助装置の役割を果たすことはできていません。それならば音声録音機器です。このようなケースではよほど注意深く指導し、サポートしないと『音の出るおもちゃ』で終わる可能性が高くなります。

私達は生徒の発信力、他者とやりとりするちからを伸ばすための指導をしていきます。そのための補助具としてVOCAを使うことを忘れないようにしましょう。
*VOCAを使うことが目的になっていませんか?機器があるのに使っていないのはもったいないという理由だけで活用してみるのは危険です。生徒の課題に即した使い方をイメージしてから始めてください。
*「自分の声だと本人がよく聞くとおもって生徒の声を録音しました」(この発言は、よく聞きます)興味関心を持たせる指導は良いと思いますが、その次の指導がとても重要です。そればかりではそれで終りです。
生徒が喜んでいるからとしばらく続けていると、その状態で固定化される可能性が高くなります。
すぐにコミュニケーションが活きる場面につなげることが大切です。そのような指導のステップをイメージできていますか?


では、どうすればいいのか?
要求や気持ちなど、本人が他者に伝えたいメッセージと場面を選び、設定しましょう。生徒が「声のかわり」「お喋りをサポートしてくれる」「ラクに伝わってうれしい」ということを実感できるように指導していきましょう。
 
最初はわかりやすくをモットーに!
導入時期は、教師が言わせたいメッセージは後回しです。
本人が伝えたいメッセージと場面で、まずは練習していきましょう。
そして、メッセージを発信したら直ぐにわかりやすくフィードバックしてください。そうすることで、VOCAを使ってコミュニケーションを発信する影響力を生徒が実感できます。そして、また伝えたいという意欲にもつながります。
導入時期は、音声をつかった発信を生徒が体験的に学べるようにしましょう。
 
環境を整えることで学校生活を快適にすごせることがたくさんあります。例えば空間を仕切ることで、集中したり安心して過ごすことができる生徒がいます。
学習や学校生活の中で工夫してうまく活かしてみませんか?
 
パーテーション
生活工房の「どこでもパーテーション」はA4ワイドサイズのパーテーションです。幅225mm高さ297mm厚さ8mmで折りたためばランドセルにも入る大きさ。
340gの軽さなので、給食場面や教室移動の時も持ち運びができて便利です。
詳しくは生活工房のホームページをご覧ください。
URL:http://homepage2.nifty.com/seikatukoubou/
 
海外製品ウオッチング1
米国AttainmentCompanyの「Desktop Carrel」です。
 
海外製品ウオッチング2
同じくAttainmentCompany製品です。
「Attainment Carrel」
 
こんな感じのイメージ
☆☆☆
 
夏休みが始まりました!
この時期、サマースクールが開かれているところもあるのでは?
こころ工房では「コミュニケーション」をテーマに内容をコーディネイトして欲しいという依頼があります。
どんなことをすると、子ども達にいいだろうと思案します。
まずは、子どもたち本人に伝えること・発信することの楽しさや影響力を感じて欲しい。そして、この機会だからこそ体験できるチャンスを作りたいと思います。
サマースクールで「コミュニケーションチャンスを作る」なんてどうでしょう?
 
コミュニケーションの種
これは、”トーキング・フォトアルバム」。写真と一緒に音声でメッセージが登録できます。  
mは学生時代にボランティアをしていた頃から、あまりその人のことをよく知らなくても何かコミュニケーションをとりたいと感じることがたびたびありました。でも、おしゃべりが難しい相手の好きな話題やどんなことに興味があるのかは、聞き出すことができません。結局、当たり障りのない話題で語りかけるか、ご家族がそばで通訳者になってくれないと難しい場面が多かったです。VOCAユーザーのサポートをするようになってからも、1メッセージやメッセージ数の少ない本人と、話題に苦労しているかかわり手に遭遇することが少なくありません。雑談が一番難しいなぁと感じていました。
そこで、このアルバム!工夫次第でコミュニケーションの橋となりそうです。
 
▲印の部分に小さなスイッチが仕込まれていて、そこを押すとメッセージが再生されます。  
 
どんなふうに使うのか?  
Attainment社の「Pictures That Talk Set」は、このアルバムを工夫するための本(英語版)が付いています。
この本は「自分のジェスチャーの意味を知ってもらう」「生活の様子を紹介する」「家族やペットについて」「最近の出来事!わたしのお気に入り」などの使い方のアイディアを紹介し、その他の様々な活用方法を解説してあります。写真だけでは詳しい内容が分からないし、解説文を文章で書いておいてもいいけど、音声メッセージがあるともっと楽しめる幅が拡がります。さらにコミュニケーションVOCAアルバムとしても活用できそうです。
 
参考になります
子どものことを伝えるための育児ファイルであるポートフォリオ作りを紹介した本です。こんな情報があると(かかわり手である)相手がわかりやすいんだ!と分かったり、子どもの情報が有効に活用されることを整理して考えるヒントがつまっています。
星山麻木著「おかあさん・おとうさんがつくる育児ファイル」/東洋館出版社/1500円+税